古河サポーターズ

本記事は、「広報古河2024年1月号」特集を転載したものです。

昨年(2023年)11月28日、俳優の榊原郁恵さんと渡辺裕太さんに古河大使を委嘱しました。お二人には前古河大使としてご活躍された渡辺徹さんの思いを引き継ぎ、これから古河市を盛り上げ、市の魅力を発信していただきます。

たくさんの人に笑顔を届けたいなって思います ― 榊原郁恵 ―

古河は私のふるさと。このまちが大好きです ― 渡辺裕太 ―

古河への思い――

針谷市長(以下、市長):まずは古河大使の就任を快くお引き受けいただき、誠にありがとうございます。
榊原郁恵さん(以下、榊原):最初に大使の話をいただいた時は驚きました。正直、自分でいいのだろうか、という思いが強かったです。
渡辺裕太さん(以下、渡辺):私も同じです。ただ、父が古河大使として活動していたことは知っていたので、同じ活動ができることをとても光栄に感じました。
市長:幼稚園時代からの幼なじみでもある渡辺徹さんには、古河大使としてテレビ番組などで市の魅力をたくさんPRしていただきました。とても感謝しています。
榊原:家族の会話の中でも古河市のことはよく話題に出ていました。学生時代のことや通い慣れたお店、同級生のことなど自慢話を何万回と聞かされましたね(笑)。古河はこんなにすごいところなんだぞって。地元のことを本当に愛していたんだなって思います。
市長:徹さんは本当に多くの市民から愛された人でした。ご逝去に伴い、市役所に追悼メッセージの記帳台を設けた際にはたくさんの人が訪れてくれました。
渡辺:皆さんからのメッセージを拝見しましたが、父への言葉だけでなく、私たちにも温かい言葉をかけていただき力をもらいました。感謝しかありません。本当にありがとうございました。
市長:古河はお二人にもゆかりのある場所だと思います。今でも来られることは多いと思いますが、古河の魅力はどんなところだと思いますか。
榊原:年に数回は訪れていますが、電車で都内から1時間程度で来られるアクセスの良さは魅力的ですね。昔、家族でどこかへ出かけようかという話になったのですが、駅のホームでたまたま古河方面の表示を見てそのまま電車に乗り、ぶらっと古河まで行ったこともありました。
渡辺:私も覚えています。特に目的もなくみんなで古河のまちをぶらぶら散策しましたね。
榊原:古河は城下町だったこともあってすごく歴史のあるまちなので、風情のある建物や当時の面影を残す趣のある街並みが多く見られるのも魅力の一つだと思います。
渡辺:そういった歴史的な一面に加え、自然が豊かなところも魅力ですよね。小さい頃は父とザリガニ釣りをしたり、土手すべりをしたり、日が暮れるまで外で遊んでいました。人生で最初に自然と触れ合った場所が古河ですからね。雄大な自然を見ると心がリフレッシュするので、母からガミガミ言われた時は帰りたいなって思います(笑)。

古河大使として――

市長:お二人にはこれから古河大使を務めていただきますが、今後どういった活動をしていきたいと考えていますか。
渡辺:古河市はおいしい野菜がたくさん採れるので、野菜ソムリエの資格を生かして、食に関する情報をブログやYouTubeなどで積極的に発信していきたいです。また、野菜以外にも郷土料理やB級グルメなど、古河には知る人ぞ知る食の魅力がたくさん眠っていると思うので、それを掘り起こしていきたいと思っています。自分と同じ若い世代の人たちと一緒に、新しいグルメを考えるのも楽しそうですね。
榊原:先ほども言いましたが、古河は歴史があり、当時の面影を残す街並みなど、美しい景観が魅力です。全国各地で過疎化が進み、活気が失われつつあると言われていますが、歴史があるまちはその魅力を上手に見せることで、例えば川越市のように外から人を呼べるようなまちになるのだと思います。市民の皆さんは普段から当たり前のように見ている景色なので見過ごしてしまうことも多いのかもしれませんが、そんな古河の隠れた魅力を引き出して、発信していきたいですね。
市長:おっしゃるとおり、古河市はすてきな所だとみんなが思っているのですが、このまちの何をアピールすればいいのか分からない人も多いです。そこで皆さんにもっと自分のまちを好きになってもらうように、昨年度から「こがくらす」を合言葉にブランド戦略を進めています。古河で暮らすと手にできるさまざまな魅力を多くの人に共有してもらい、古河で暮らすことの誇りにつなげていくことが目的です。
渡辺:古河の魅力をどんどん発信して、古河のファンをたくさんつくるということですね。私たちにも何か協力できることがあれば、積極的に携わらせていただきます。
市長:心強いお言葉、ありがとうございます。昨年9月には(株)ホリプロ様と包括連携協定も結びました。大手芸能事務所としてのプロモーション力や発信力など、民間独自の提案をいただきながらお互いの強みを生かした取り組みを進めていきます。
榊原:徹さんが愛した古河ですから、徹さんがそうしてきたように私たちもしっかりアピールさせていただきます。

笑顔あふれる古河市に――

市長:お二人の今後の活動についてお聞かせいただけますか。
渡辺:舞台で全国を回ったり落語の公演をしたり、生放送のテレビの仕事をしたりとさまざまです。その他にもチャンスがあれば新しいことにどんどんチャレンジしたいですね。
榊原:今年も3月末から舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』に出演しますので、楽しみにお待ちください。
市長:昨年11月に市内で開催された追悼公演には、たくさんの来場者が訪れ、会場が笑顔であふれていました。
榊原:徹さんの命日という節目の日に、徹さんの大好きな古河で公演ができたこと、とても感謝しています。きっと本人も天国で笑っていたんじゃないかな。

市長:徹さんはよく、大人数を収容できる公会堂のような施設が地元にあればいいなとおっしゃっていました。きっと大好きだった地元で、たくさんの市民の皆さんを前に公演を行いたかったんだと思います。現在、数年後の開館に向けたプロジェクトを進めているところです。
榊原:開館が楽しみですね。文化・芸術など、市民の皆さんが活動する場所や成果を発表する場所ができるのは素晴らしいことです。そこで行われる活動によって、地域のにぎわいや交流が生まれますからね。
市長:その際はお二人も出演していただけますか。
渡辺:ぜひ、お願いします。テレビと違い、舞台の公演は演者と観客が同じ空間を共有できるのが醍醐味(だいごみ)です。子どもからお年寄りまで、年齢に関係なくたくさんの人と一緒に笑い合うことができればうれしいですね。笑いにはどんな困難も乗り越えられるパワーがありますから。
榊原:徹さんも笑顔の絶えない人でしたからね。私たち家族はいつもその笑顔からパワーをもらい、つらい時でも前を向いて歩いてくることができました。今度は私たちがたくさんの人に笑顔を届けられるよう、頑張っていきたいと思います。
市長:市としても魅力あふれるまちづくりを進めていきますので、今後もお力添えをお願いいたします。それでは最後に市民の皆さんにメッセージをどうぞ。
渡辺:初めて古河に来たのは赤ん坊の時ですが、大人になった今でも古河は大好きなまちです。そして私の一番最初にできたふるさとだと思っています。古河の血が流れている人間として、微力ですが市のPRだったり何か盛り上げるようなことだったり、世の中に古河の良さをアピールしていきたいと思います。
榊原:大使の話をいただいた時は不安もありましたが、市民の皆さんが大きな拍手と温かい笑顔で迎えてくださり、古河市の発展のために精一杯頑張っていこうと決意しました。皆さんの力を借りながら、古河市と共に成長できればと思っています。ぜひ、皆さんも古河のことをもっと知って、もっと好きになって「こがでくらすと」に続くたくさんの魅力を一緒に探していきましょう!

プロフィール

榊原郁恵さん(SAKAKIBARA IKUE)
昭和34年神奈川県生まれ。高校2年生の時に「第1回ホリプロタレントスカウトキャラバン」で優勝し、芸能界入り。ミュージカル『ピーター・パン』の初代ピーター・パンや舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』のマクゴナガル校長役を務める。舞台、ラジオなど多方面で長きにわたり活躍

渡辺裕太さん(WATANABE YUTA)
平成元年東京都生まれ。俳優の渡辺徹と榊原郁恵夫妻の長男。平成22年俳優デビュー。日本テレビ「news every.」等の情報番組、ドラマ、舞台、落語など多方面で活躍。令和2年から野菜ソムリエの資格を生かし、YouTube「渡辺裕太の野菜ソムリエチャンネル」を配信中