古河サポーターズ

「古河の魅力ってどんなところだろう?」暮らしの中では当たり前で気づきにくいけれど、外から見てみると...いろいろな分野の方にプロならではの視点で「こがでくらすと」を語っていただく企画の第8弾。今回は、2025年12月6日(土)に開催された『古河提灯竿もみまつり』の迫力を、つぶやきシローさんがレポートします。

1971年3月10日生まれ。茨城県古河市で生まれ育ち、10歳で栃木県野木町に移住。なまりを交えながら日常の小さな不満やあるあるを"つぶやく"ように語る独特のスタイルで一世を風靡し、テレビ出演やナレーション、書籍出版、SNS発信など多方面で活躍中。

江戸時代から受け継がれる! 提灯をぶつけ合う『古河提灯竿もみまつり』

2025年12月6日(土)。『古河提灯竿もみまつり』が開催されました。関東の奇祭とも呼ばれる、とても個性的なお祭りです。先端に提灯を付けた約20mの竹竿をお互いに激しくぶつけ、火を消し合います。
先日、市内では竿もみまつりの竹竿づくりや竿の動かし方を体験できるイベントが開催され、古河で生まれ育ったつぶやきシローさんが参加。市民と交流しながら、祭りへの知識を深め、期待に胸をふくらませたのでした。

体験会のレポートはこちら:お笑い芸人・つぶやきシローさんが伝統ある"古河提灯竿もみまつり"の体験イベントに参加!

祭り当日は、応援サポーターとしての参加です。

つぶやきシローさん (以下:つぶやきシロー):今回は、体験会で一緒に竿づくりをした方々が新チーム『新選組』として参加するとのことで、僕はその応援。
体験会で竿を実際に動かしてみたけれど、立ち上げるだけでも大変でした。初出場の『新選組』が、出場経験のあるチームと同等に戦えるか、少し心配だなぁ。

ご自身も竿もみの大変さを経験したからこそ、期待と心配でどこか不安げな表情。そんなつぶやきシローさんを横目に、『新選組』のボルテージは上がっているようでした。

圧巻の迫力!『新選組』参戦の競技もみを至近距離で大満喫

お祭り当日は、地元小学生が参加する『子ども部門』と市内各団体が参加する『大人部門』があります。さらに、大人部門は1チーム20名ほどで勝敗をつける『競技もみ』と時間の許す限り竿をもみ続ける『自由もみ』に分かれています。
体験会の参加メンバーで結成された『新選組』は、競技もみと自由もみに参加。

竿もみは、竿を倒した状態で提灯に火をつけ、立ち上げるところから始まります。立ち上げる途中で火が消えてしまうと失格。火を消さないよう、慎重に竿を起こしていきます。

各チームの提灯竿が天高く立ち上がり、いざ竿もみスタートです!

空を見上げれば火が灯った提灯が激しく揺れ、地上では人々が声を掛け合いながら重くしなる竿を倒さないよう、他のチームに攻撃を仕掛けていきます。

つぶやきシロー:すごい! 想像以上に激しくてスリリングだ。皆、上手に狙いすまして攻撃してくるんだなぁ。『新選組』もかなり攻められているね。

次々に火が消されていき、時には提灯が燃え上がることも。矢来や客席に火が燃え移らないよう、大声で意思疎通をとりながら竿を地上に下ろしていきます。

燃え盛る炎が頭上にあるという非日常的なシチュエーションに、心臓がバクバクと跳ね上がるような感覚に。

つぶやきシロー:地上は竿を動かしている人達の活気がすごいし、上空は生き物のように竿がしなって提灯が揺れているし......実際に見てみないと、このすごさは分からないね。奇祭と呼ばれるだけあります。

そして『新選組』は無事予選を勝ち抜き、決勝戦では第3位と大健闘!

つぶやきシロー:まさかの第3位! おめでとうございます。こんなに興奮するとは思わなくて、意外と僕はお祭り男なのかもしれない。まさかこの歳になって新たな一面に気づくとは......。

新しい自分に出会ってしまうほど、エキサイティングな時間を過ごしたつぶやきシローさんなのでした。

古河市民にとって、冬とともに訪れる楽しみ『古河提灯竿もみまつり』

大勢の人で祭りは大盛況。祭りの見物や競技に参加された市民の方々にお話を聞いてみました。

つぶやきシロー:お2人は古河の方ですか?

見物客:私たちは古河出身で、小学生の時から見に来ています。子どもの頃は「わ〜!すごいなぁ」とふわっとした感想でしたが、大人になるにつれて祭りの迫力に圧倒されるように。古河は落ち着きのあるまちだし、穏やかな方が多いので、このような活気に溢れたイベントが開催されるのはとても喜ばしいことだと思います。

つぶやきシロー:確かに古河の方は穏やかだし、声を出して気持ちを奮い立たせて、たまの息抜きになるいい機会かもね。
提灯の激しいぶつかり合いに思わず身を構えてしまうぐらい驚いたけれど、古河の方達はお酒を飲みながら観覧していたりと、本当に慣れているんだと思いました。

それだけ地域に根付き、愛されているお祭りだということですね。『新選組』として競技に参加した方にもお話をお伺いしました。

競技参加者:私たちは子どもの頃に『子ども部門』で参加していて、今回は友人に誘われて『新選組』のメンバーとして参加しました。去年は別チームで参加したのですが竿が折れて負けちゃって、今年は3位になれてとっても嬉しいです!

つぶやきシロー:竿が折れて負けちゃうのは悔しいね。でも、今年は初出場で3位と大健闘! もっと祭りが大きくなって参加者が増えて、レディースのチームなんかをつくるのもいいかもしれないですね。

つぶやきシロー:想像の何倍も迫力がある、まさに奇祭でした。ずっと空を見上げていたから、ちょっと首が痛くなっちゃったけど。
このご時世いろいろと制約も多いけれど、皆さんの息抜きになるような活気ある祭りがまちに残り続けているのは、とても素敵だと思います。
まちの人とコミュニケーションがとれるいい機会だし、子ども達にとっても貴重な経験になりそうですね。
1日だけで終わってしまうのは、もったいないなぁ。


多くの人が賑わい、楽しめる祭りが開催されるのは、160年の伝統を守り続ける古河の皆さんの連携があってこそ。もっともっとたくさんの方に魅力が伝わり、愛され続けるお祭りになりますように。
『古河提灯竿もみまつり』は毎年12月の第一土曜日に開催されています。古河の歴史と迫力を感じに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

編集・執筆/vivace
撮影/寺田拓真